不妊治療

出生率の低下がここしばらくニュースで騒がれているように、子供を産み、育てるというのは非常に大変なこと。2人の方が自由に生きられるという意見にも非常に共感できるのだが、ともあれ我々夫婦は「不妊治療を行う」という選択をした。今日はしばらく中断していた不妊治療を改めて受けに、三宮まで2人で行って来る。

自分たちの場合、原因は男性不妊。精液の中に精子が殆ど見当たらず、かといって精管がつまっているわけでもない無精子症。因果関係は不明なのだが、私の精巣の中には嚢胞と呼ばれるものが残っており、これは女性には時折見られるが男性としては非常に珍しい症例になるらしい。今後は精巣か睾丸から直接精子を取り出し、体外受精を行うことになる。2004年4月から体外受精について年間最高10万円までの補助が出るようになったとはいうものの、不妊治療には非常にお金がかかる。

世の中には望まない妊娠をする人もいる一方で、望んでも得られない人たちもいる。今まで好き勝手に生きてきた自分が家庭を持ちたい、父や母、祖母など色んな人からもらった大きな恩を自分も何らかの形で次の世代に伝えたい、そう思い始めた矢先の出来事。

まあ、とりあえずできるだけのことはしてみよう、それでできなければあきらめよう、と決意して2人とも仕事を辞め、それでも生活基盤が確保できる神戸に越してきたのではあるが、それでも泣きたくなる時がある。