ブルーな一日

今日はどこにも出かける用事はなかったのだが、無性に一人になりたくて近所の本屋を転々としがてら散歩をしてきた。

子供のこと、仕事のこと、これからの人生のこと、自分のこと、そして妻のこと。子供を持ち、家庭を守るために働く、それも一つの幸せの形なんだと思う。だが、自分たちにその「普通の幸せ」が作れない可能性があるのなら、だったら「普通じゃない幸せ」を求めてもいいんじゃないか、ということで75日間かけて世界をあちこち回ってきた。その選択は決して間違いだとは思わないし、今後どうやって仕事をしていこうかと今悩んでいるのも、それは覚悟の上。ただ時々不安になるだけだ。

治療自体は来週、もう一度最終的な検査結果を見た上で精子摘出の手術のスケジュールを決めることになる。そしてうまくいったとしても妊娠の可能性は35%以下。ここからはもう、神の領域だがずいぶんな賭に出たものだ。時々はこうして一人になって頭をクリアにしていかないと、何かに押しつぶされそうになる。

来週はちょうど結婚記念日1周年。