悪夢のような10日間

実家で父の介護をしていた母が脳出血で緊急入院した。昼間は父を在宅介護メイン中心の施設で預かってもらっていたのだが、夜は自宅で過ごす必要があったため、母の代わりに実家に泊り込むことに。そんな生活を5日間続けたのだが、とても仕事に行ける状態じゃない。そこで平日は夜も含めて預かってもらえる手配をし、ようやく父の介護の目処がたってきたと思っていたら、今度は妻まで入院することになってしまった。
たまたま妻の実家から義母が来てくれていた時だったので、子供のことは義母に任せ、母と妻の入院と父の介護、そして実家の犬と魚と植物の世話に走り回ることになる。結局10日間のうちたった1日しか仕事に行けず、何が何やら判らないまま目の前の雑事を一つ一つこなすだけで精一杯の状態だった。
母は当初失語症の症状が出ており、まともにコミュニケーションが取れる状態ではなかったのだが、しばらくすると周囲も驚くような回復ぶりを見せ始める。母の場合は脳の機能自体が失われたわけではなかったようだ。入院当初は、以前と同じように戻る可能性は低いと言われていただけに、とりあえず一安心。義母には子供の世話と家事で苦労をかけながらも、今週になってようやく仕事とのペースをつかめるようになってきた。
家族全員共倒れ、一体何の罰ゲームかと思った悪夢のような10日間。何とか光が見えてきて、パソコンを立ち上げる余裕ができた今だからこそ言えることなんだけど。